PCショップやビデオ/ミュージックショップなどに足を運ぶのが面倒な人にとって、Webショッピングはありがたいもの。だが、製品の到着が翌日~翌々日になってしまうのを待てない! というせっかちな人も多いだろう。かといってマイナーなソフトウェアタイトルだと、よほど品揃えが豊富な店に行かなければ在庫がなく、ダウンロード販売では回線の太さが気になるところ。
フレパー・ネットワークスの展開する「デジらく」は、そんな ニーズに応えた新たなソフトウェア販売形態だ。デジらく端末は、要するにDVD-R/CD-Rや各種メモリーカードの書き込みが可能な自動販売機で、タッチパネル装備の液晶パネルを操作することで内蔵された動画や音楽、PCアプリなどを購入できるというもの。使い方は自動販売機そのものだ。各種メディアは購入者側が用意する方式で、設置店舗などで光ディスクを購入することになる。端末には会員カードを読み取るカードリーダーが付いており、カード発行(設置店舗が行ない、基本的に無料)の際に年齢を確認することで、アダルト系ソフトなども端末側で用意できるわけだ。
端末は、サーバ系PCをベースとした専用機の1.5TD HDD(RAID)に、映画や楽曲、PCアプリなど、合わせて約1万タイトルのコンテンツを格納している。現行モデルは、ネットワーク環境を店舗側が用意しなくてもよいようにスタンドアロンで動作する。つまり、販売するコンテンツはHDDの中にあるものだけだが、システム的にはいつでもネットワーク接続に対応できるようになっている。コンテンツの無制限コピーを防止する機能も有しているほか、設置する店によって内蔵するコンテンツを変えることも可能だ。
デジらく端末ならば、在庫管理をきにすることなく、DVD-R/CD-Rメディアさえ置いておけば相当数のタイトルが用意できる。また、現在デジらく販売されている「Jam
Films」のように、オムニバス映画の1本単位での購入もでき、従来のパッケージ売りではできなかったタイプのコンテンツ販売が可能だ。携帯電話で見ることを前提とした動画コンテンツが用意されているのも面白い。
街頭ソフト販売端末といえば、PC黎明期の「TAKERU」を思い出す。5/8インチFDにそのままソフトを書き込むなど、基本的な操作はでじらくとほぼ同じだった。TAKERUはPCショップやネットワーク環境がプアだった時代に模索された販売形態だが、コンテンツが多すぎて既存の流通だけではカバーしにくいという点は現代でも同じだろう。
ともあれ、ネットカフェやゲームセンターなど、出先で気軽にソフトを購入できる万能端末として、今後の展開を期待したい。
(行正和義)
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